湾岸防衛戦

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  「くっそォ!」 アンダースン中尉は背後を振り返りながら機体を横滑りさせる。 すぐに曳光弾がアンダースン中尉の隼の脇をかすめた。 「よし、かわせた…っ!」 しかし、一機目の銃撃をかわしただけである。続いて二機目の水色のライトニングが発砲し、離脱した。 「…っ!」 操縦レバー、座席ごしに被弾の振動が伝わる。そして、何かが折れて外れる音がした。 「うぉっ! エルロンが吹っ飛んだ!?」 さらに気が付く。 (そうだ、自分は急降下していた!) 高度計は900メートルを切っていた。さらには片翼のエルロンが吹き飛ばされているため、舵のききが悪い。image=345601392.jpg
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