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「上がれえぇええぇ!!」
アンダースン中尉は重い操縦レバーを力任せに引き上げる。
しかし、腕力だけでは操縦レバーは上がらず、計器に足をかけた。
そして渾身の力で操縦レバーを引き上げる。
そしてアンダースン中尉の隼は、森林の上をかすめるように飛んだ。
アンダースン中尉は何とか首の皮一枚で墜落を免れたのだ。
「はあ…はぁ……」
視界にはまだ、四機の水色のライトニングが飛んでいる。
だが向かって来ない。
どうやらアンダースン中尉の隼を撃墜したと勘違いしているようであった。
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