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アンダースン中尉が手を振り、整備隊の倉庫から出ていく。
すでに外は暗く、星が瞬いていた。
現在、ウエワク基地は照明制限が出ており、星の瞬きを邪魔する光が無い。
先程の整備隊の倉庫も照明に布が被され、必要以上の光が外に洩れないように工夫している。
「星が綺麗だな…」
アンダースン中尉は煙草を口にくわえ込み、マッチを擦った。
おぼろげな光がアンダースン中尉を包む。
煙草に火を付け、紫煙を吸い込む。
「……ぷはぁ。」
そして吐き出す。
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