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「アンダースン隊長!」
不意に誰かがアンダースン中尉を呼び、人影が浮かび上がる。
しかし、星の光だけでは誰かわからなかった。
「誰…だ?」
「私です、フランカです。」
「あっと、すまない。
あまり明るくないからわからなかった。」
「いえ、大丈夫です…。」
フランカ上等兵が近寄り、煙草の光におぼろげに映りこむ。
「あの…隊長?」
「ん…どうした?」
「アンダースン隊長、すみませんでした!」
フランカ上等兵が深々と頭を下げた。
「私は上官に暴力を…」
アンダースン中尉は少し面食いながら、フランカ上等兵を落ち着かせる。
「まてまて、落ち着つけって。」
「しかし、私は…」
「だから、落ち着けって!」
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