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二回は少し口調が強くなってしまった。
「っう!?」
ビクリとフランカ上等兵の表情がこわばり、泣きそうになる。
「す、すまない。
語気が強かったな…」
(まだ…
二十歳にも満たない…
女の子なんだよな…)
「むしろ…ごめんな。」
「…え?」
「ほれ、泣くなよ。」
「ア、アンダースン隊長!?」
アンダースン中尉は手拭いで泣きそうなフランカ上等兵の顔を拭う。
「…っ…た…隊長!
大丈夫です!
子供扱いはやめて下さい!」
フランカ上等兵がアンダースン中尉の手拭いを引ったくる。
「俺だってあんな事したんだから…
おあいこって事でいいだろ?」
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