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「…わかりました。隊長がした事は誰にも言いません。
ですから…
私がアンダースン隊長を殴った事は誰にも…」
「あぁ、言わないさ。
これは二人だけの秘密って事で。」
「はっ、了解しました!」
アンダースン中尉が崩した敬礼をし、フランカ上等兵が慌てて敬礼で返す。
「それじゃ、早めに寝ろよ。」
そしてアンダースン中尉は搭乗員用宿舎に帰って行った。
フランカ上等兵はアンダースン中尉を見送っていたが、あることに気が付いた。
「アンダースン隊長!手拭い!!」
しかし、アンダースン中尉はすでに夜の闇に消えていた。
「行っちゃったな…後で返さないと…」
フランカ上等兵はアンダースン中尉の手拭いを握りしめた。
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