燕(ツバメ)

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  たっぷりの偽装を施した駐機場に、教導隊の飛燕が鎮座していた。 「あった、あった。あれが三式戦闘機〝飛燕〟か…」 アンダースン中尉とサクヤ軍曹がまじまじと飛燕を見る。 「アンダースン隊長、(隼とくらべると)主翼が細長いですね!」 「おう、そうだな。 上昇力、旋回性能が良さそうだな!」 「はい…おや? 機首と主翼に機銃が付いています。どちらも12・7ミリみたいですね。」 「ほぉ…隼の二倍か。しかし、風防が隼と違うな… 背後が死角になる。」 「そうですね… ハリケーンみたいにバックミラーを付けてみたらどうです?」 「そりゃいいな、整備に頼んで付けてもらうか。」
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