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「あの…その…
タカマチ教官殿…」
まるで鯉のように口をパクパクさせ、弁解をしようとするアンダースン中尉。
それに対し、タカマチ少佐はにこやかに微笑んでいるが…
目が笑っていない…
「アンダースン君、
少し…
頭…冷やそうか…」
「ひっ…」
アンダースン中尉はフランカ上等兵に視線で助けを求めたが、すぐに視線をそらされた。
そして…
「ちょっと、
隊長を借りるねェ。」
と、嫌がるアンダースン中尉を引きずりながら、タカマチ少佐は何処かへと消えた。
…後に数人の兵士がボロ雑巾を引き裂くような悲鳴を聞いたそうだが、声の主は誰だかわからなかったそうだ。
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