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‐午後‐
タカマチ少佐が話したように十二機の飛燕が飛来してきた。更にランカスター爆撃機が三機も付いてきている。
「ランカスターには飛燕の予備の部品やら、弾薬が満載しているんだろう。」
と、サクヤ軍曹が説明する。フランカ上等兵は納得し、視線を横にずらす。
「……もう…
お婿さんに行けない…」
真っ白…いや、ケシズミと化したアンダースン中尉がいる。
アンダースン中尉は体育座りで青空を見上げている。
しかし、アンダースン中尉の瞳には光は宿っておらず、何処か遠い世界を見ているようであった…
「ア…アンダースン隊長?」
あまりにも可哀想な姿のアンダースン中尉にフランカ上等兵が声をかける。
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