初飛行と…

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  アンダースン中尉達の飛燕はユベール伍長達の正面上空を飛行している。 しかし、ユベール伍長達には雲が邪魔で見えない。 「よし、気が付いて無いな…」 ニヤリッとアンダースン中尉が笑う。そしてユベール伍長達とすれ違うと、アンダースン中尉は叫ぶ。 《サクヤ軍曹、今だ!》 《はい!》 再びアンダースン中尉達の飛燕は反転降下、後方から一気にユベール伍長達に迫る。 《…っ! ユ、ユベール伍長!!》 《くっ! フランカ上等兵、逃げるぞ!》 《はい!》 ユベール伍長達の飛燕は慌てて速度を上げて逃げ切ろうとするが、急降下しながら接近するアンダースン中尉達の飛燕を振り切れない。
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