初飛行と…

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  《くっそォ!撃墜された!!》 サクヤ軍曹が悔しがる。そして合図に翼を振る。 「よし、これで同数。 アンダースン隊長は…」 《フランカ上等兵! 最後まで気を抜くなよ。ほれ、撃墜だ。》 《えっ…あぁ!?》 フランカ上等兵が後方を確認すると、アンダースン中尉の飛燕がいた。 《サクヤ軍曹を撃墜したまでは良かったが… 後方の確認を怠っていたのは頂けないな…。》 《すいません…。》 アンダースン中尉の指摘にフランカ上等兵がしょげる。 《まあいいさ… 初飛行であれだけの大技をかましたんだ。上出来だ!》 《はい、有難うございます!》 今度はアンダースン中尉に褒められ、フランカ上等兵は笑顔になる。
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