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「あと五分か…」
ユベール伍長が腕時計を見て時間を確認する。
現在の戦況は、教導隊のアルフレッド少尉を撃墜したが、こちらの隊員のサクヤ軍曹が撃墜された。
数は同数、しかしながら技量はかなり上だ。
彼らの背後になにも策もなしに行くと、逆に背後を取られ撃墜される。
「打つ手無しか…っ!」
《そうでもないぞ!》
「!?」
「!?」
悔しそうにユベール伍長が呟いたすぐ後に、アンダースン中尉からの無線が入る。
ユベール伍長とフランカ上等兵がほぼ同時に振り返ると、アンダースン中尉の飛燕がいた。
《ア、アンダースン隊長!
驚かせないで下さい!!》
《隊長、よくぞ無事で!》
と、それぞれがアンダースン中尉に言葉をかけた。
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