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「よし、喰らい付いた!」
アンダースン中尉が後方を振り返りながらニヤリッとする。
ユベール伍長とフランカ上等兵の二機は浅く降下しながら、急旋回を行い教導隊の背後を狙う。
アンダースン中尉を再び囮にした作戦。果たして上手くいくだろうか…
(残り…三分か!)
アンダースン中尉は腕時計で時間を確認しながらエンジンを全開のまま、操縦レバーを引く。
これでアンダースン中尉の機体は急上昇から背面飛行になり、そのまま宙返りした。
「まだついて来てるか…!」
と、アンダースン中尉が後方を確認し、慌てる。
「なに!?
追尾しているのが一機だけ!!」
それもタカマチ少佐の飛燕だけが追って来ている。
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