ハリボテ

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  アキラ准尉はフランカ上等兵の部屋から飛び出し、廊下を疾走する。 「はぁ、はぁ、はぁっ!」 息が途切れながらも女性用宿舎から出る。そのまま倉庫裏まで走り続けた。 「はぁはぁ…。」 アキラ准尉は肩で息をしながら、そのまま座り込む。 「どうしよォ…」 (まさか… フランカの部屋にタカマチ少佐がいるなんて…) さらにはフランカ上等兵を置いてきてしまった。 (私って…最低だな…) 視界がボヤけ、涙が溢れてきた。 「フランカ…ごめんね。」
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