388人が本棚に入れています
本棚に追加
アキラ准尉は溢れそうな涙を袖で拭いながら、周囲を見渡す。
こんな泣き顔を誰にも見られたくない。
「…ぐす…ずずっ…。」
袖で涙を拭いて、鼻水をすする。
「うへ…
袖がぐちゃぐちゃ。」
顔をしかめながら再び周囲を見渡す。
(誰にも見られて無いな…)
と、安心したその時、
「…アキラ准尉殿?」
「はひゃあ!?」
突如、誰かに話しかけられた。アキラ准尉は驚き、奇妙な悲鳴を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!