ハリボテ

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  フェイル曹長が笑みを浮かべる。 「はい、このハリボテ達を第五滑走路の脇に並べるんです。」 「第五滑走路?」 アキラ准尉は怪訝な顔をする。 (…確か、 ウエワク基地には予備を含めて、第四滑走路までしかないはず…) 「今、おかしいと思いましたね?」 「!?」 フェイル曹長はまるで、アキラ准尉の考えを読んだみたいに言った。 アキラ准尉が再び驚く。彼には人の心が読めるのだろうか。 「…実は搭乗員達には、知られていない滑走路があるのです。」
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