388人が本棚に入れています
本棚に追加
「まずは、第五滑走路の脇にハリボテ戦闘機を並べます。
そして付近に多数の機銃や高射砲を配置して、待ち構えるんです。」
そこでアキラ准尉も、何となくフェイル曹長の考えがわかってきたようだ。そこで口を出す。
「…そして攻撃しようと近づく戦闘機や爆撃機を迎撃すると。」
「はい、その通りです。布や木の板の戦闘機ですからいくらでも直せますし、
滑走路もただ草を刈っただけですから、穴が開いたら埋めて終わりです。」
「へえぇ…」
アキラ准尉は感心する。まさか、整備兵でこんなに気が付く人がいたとは。
最初のコメントを投稿しよう!