高々度飛行訓練

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  ‐ウエワク基地管制室‐ 《なお、機体や身体に異常が見られる場合はすぐに引き返して下さい。》 タカマチ少佐が双眼鏡を覗きながら無線で注意する。 《了解、異常があればすぐに引き返します。》 タカマチ少佐は各隊員の返事に頷きながら、若い管制官の方を向く。 「ごめんなさいね、お仕事の邪魔をしてしまって…。」 と、すまなそうな顔で謝る。すると若い管制官は顔を赤らめ、 「い、いえ。 大丈夫であります。」 と、敬礼した。 周囲の管制官達は「また、タカマチ少佐が一機撃墜した。」と苦笑する。 「それじゃ、 お仕事頑張ってね。」 「はい、それでは失礼します!」 先程よりも行動が素早くなった若い管制官が持ち場に戻っていった。
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