高々度飛行訓練

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  …今のところ離脱したのはサクヤ軍曹の飛燕のみで、残り十一機が上昇を続ける。 「サクヤ軍曹…大丈夫か?」 アンダースン中尉は離脱していったサクヤ軍曹を気遣いながら、自分の機体も異常がないか計器を確認する。 「機体に異常は無い。他の者は大丈夫か?」 アンダースン中尉は少し不安になり、背後を振り返る。 「…よかった。 二人、付いて来ている。」 アンダースン中尉の飛燕の背後には、フランカ上等兵とユベール伍長の飛燕がしっかりと付いていた。 今のところサクヤ軍曹以外の機体には異常はないみたいだ。 高度はもう少しで11000に到達する。
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