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「えっと、二人は何に乗っていたんだ?」
とりあえず、アンダースン中尉は二人の乗る機種を確た。
あまりにも機体性能が違えば作戦行動にも支障がでる。
(その場合は基地の予備機でも使わして貰うか…)
うんうんと自分で納得するアンダースン中尉。
まずはユベール伍長が先に口を開き、
「自分はハリケーン戦闘機で現在も使えます。」
と、報告した。次にフランカ上等兵が、
「私は二式複座戦闘機〝屠龍〟でした。基地脱出時に被弾。大破して廃棄されました。」
「ほうほうハリケーンか…
って屠龍!?」
とアンダースン中尉が驚く。何せフランカ上等兵の乗る屠龍はエンジンが二つもあり、対重爆撃機用に37ミリ対戦車砲を積んだ変わった機体だからだ。
もちろん、アンダースン中尉の乗る隼とはまったく運用も違うし、操作も異なる。
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