尋問

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  ‐ウエワク基地 懲罰房‐ そこには三人の兵士がいる。二人はウエワク基地の憲兵、一人は敵偵察機の搭乗員である。 「…そろそろ、お話して頂けませんか?」 「……」 「貴方が何故このウエワク基地を偵察しに来たか、教えて貰えませんかね? … … …ブロード大尉殿。」 敵の搭乗員―ブロード大尉は僅かに眉を動かした。しかし、それだけで黙秘を続ける。 それに憲兵の一人がため息をつく。 「はぁ…喋りませんね。」 「…そうだな、階級と名前は認識票と階級章でわかったのだが…」 そこで憲兵は気が付いた。そうだ、尋問のスペシャリストがウエワク基地にいたんだ。 「…しょうがない。 アノ方を呼ぶしかないか…」 「アノ方?」
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