尋問

4/8
前へ
/807ページ
次へ
  ミハエル特務大尉も敬礼する。そして、 「二人共にお疲れさま。後は私達が尋問するから。」 そう言って二人の憲兵を退室させた。 「さてと、そろそろお話して下さるかしら?」 と、笑顔でブロード大尉に詰め寄る。しかし、ブロード大尉は視線ををそらした。 「さぁ… 墜落の衝撃で記憶が飛んでしまいまして…」 「そう…しょうがないわね。ところでお腹が空きませんか?」 「まぁ…そろそろ夕食の時間ですからね。」 ブロード大尉は怪訝な顔をしながら答える。 しかし、それが間違いだと気が付いたのは、ずっと後の事であった。
/807ページ

最初のコメントを投稿しよう!

388人が本棚に入れています
本棚に追加