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うんうんとユベール伍長は頷く、どうやら一人で納得しているようだ。
そのユベール伍長をほっといてアンダースン中尉とサクヤ軍曹が会話を続ける。
「しかし、基地の戦闘機の三割を軍港に派遣ねぇ…」
アンダースン中尉は唸る。
「アンダースン隊長は何か不満なのですか?」
と、サクヤ軍曹。
「おう、もしもだが…
この情報が偽装だったら?」
「えっ…」
そこでアンダースン中尉が思った事を言った。
「罠じゃないか?」
「罠…ですか?」
「そうだ。
嘘の攻撃場所をワザと漏らし、そこに戦力が集まった所で他の防備の薄い所を攻撃する。
最小の被害で最大の損害を与えられるって訳だ。」
「おぉ、アンダースンが珍しく冴えてるな!」
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