388人が本棚に入れています
本棚に追加
「回せ、回せー!」
すでにアンダースン中尉の飛燕には整備兵が取り付き、飛燕のエンジンをクランクで回していた。
そしてエンジンを始動させる。
しかし…
「あンだ!?」
アンダースン中尉の飛燕の排気管から破裂したような音が続いた。
すぐに整備兵が駆け寄り、他の機体のエンジン音に負けないように叫ぶ。
「燃料に雨水でも入っていたのでしょう!すぐに交換します!!」
「交換時間はどのくらいかかる!?」
「最低でも一時間かかります。」
「くそっ間に合わねェ!」
アンダースン中尉が悪態をつく。そしてタカマチ少佐の言葉を思い出した。
「…そうだ。予備も出すんだ!」
最初のコメントを投稿しよう!