388人が本棚に入れています
本棚に追加
十五機の飛燕はすぐに上昇、アンダースン中尉の隼も何とかついていく。
そして高度計が4500を示したその時、クラッカー中尉が敵の編隊を見つけた。
《こちらクラッカー中尉、
敵編隊発見!二時方向、下方!!》
《こちらタカマチ少佐、
了解。戦闘機は無視し、爆撃機に狙いを絞れ。
小隊で一機、集中攻撃よ!》
了解!!
敵はまだこちらに気が付いていないようだ。
爆撃隊の上空に護衛戦闘機隊が隊列をきっちりと組んで、敵の迎撃に備えている。
《迂濶に突っ込みゃあ、逆にやられるな。何とか爆撃機と護衛を引き離せんと…》
アンダースン中尉が呟き、負荷し気味のエンジンを戻す。
《…機種はB‐24〝リベレーター〟にP‐38〝ライトニング〟か。この前と同じだが…数が多いな…》
最初のコメントを投稿しよう!