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「アンダースン隊長!」
部下のサクヤ・ツルギ軍曹が呼びに来た。
アンダースン中尉はタバコを揉み消し、不機嫌な顔をして振り返る。
「なんだァ…?
俺の優雅な一時を
邪魔すんなよ…。」
「いえ…
いつもの哨戒です…。
すでに隊長機の暖気運転が済み、いつでも出撃可能です。」
「わかった…
それじゃあ行くか。」
うーんと背伸びをし、愛機へと向かった。
すでに彼の乗る一式戦闘機「隼」はプロペラの回転で砂塵を巻き上げながら、主を待っていた。
さらに整備兵がアンダースン中尉に駆け寄る。
「アンダースン中尉。
機体の発進準備は完了しました!」
「おぅ…それでは行ってくる。」
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