388人が本棚に入れています
本棚に追加
一つ目の爆撃隊は被害に耐えかねて撤退を始めた。
森に爆弾を投棄し始め、引き返していく。
次の爆撃隊にも味方機が襲い、損害を与えている。
《ならば…次の次だ!
さっきの戦法で行く、四機でサクヤ軍曹を先頭に俺とユベール伍長、フランカ上等兵が上下から挟撃する!》
了解っ!
サクヤ軍曹の飛燕を先頭に二機の飛燕と一機の隼が後に続く。
《まずは右側の爆撃隊に攻撃、そのまま編隊を抜けて次の編隊を攻撃する。
敵に衝突(ぶつか)るなよォ!》
はい!!
アンダースン隊の四機は右に旋回、爆撃隊の真正面に移動する。
すでに味方機が側面や上空からの攻撃を繰り返しており、爆撃隊の機銃もそれぞれの方向に撃っている。
「これなら…
反撃はあまりないな。」
アンダースン中尉が呟く。
最初のコメントを投稿しよう!