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「くっ!」
リベレーターが空中爆発をした時、いきなりアンダースン中尉の隼に鈍い打撃音と衝撃が来る。
どうやら空中爆発したリベレーターの破片が当たったようだ。
「破片が当たったか!?」
アンダースン中尉は振り返り、素早く尾翼を見た。そしてフットバーを左右に踏み、垂直尾翼が動くか確かめる。
「助かった、ちゃんと動く!」
アンダースン中尉は操作に異常が無いのを確認し、リベレーター撃墜を申告した。
《よし、そのまま次の編隊を狙う。サクヤ軍曹、頼んだぞ!》
《はい、任せて下さい。》
心なしかサクヤ軍曹の声が嬉しそうであった。そして爆撃隊の中を抜ける。
爆撃隊からの銃撃は無い。編隊の中で銃撃すると、味方に当たるかもしれないからだ。
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