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アンダースン隊が制空戦をしている空域に近づくと、他の部隊の無線通信が混線してきた。それだけ混戦しているのだろう。
《こちらライアー軍曹、
ライトニングが二機、そっちに行ったぞ!》
《くそォ!
背後を取られた誰か助け――》
《マックス!?
隊長、マックスが撃墜された!》
《だいぶ混戦しているな…》
アンダースン中尉が様子を見ながら突入のタイミングを測る。
数は五分五分、しかし敵が優勢のようだ。
アンダースン中尉は、スピットファイヤーを追っている二機編隊のライトニングに狙いを定めた。
彼らの背後には援護の機体が無く、少し開けた空間となっている。
《こちらアンダースン中尉、
攻撃目標は一時方向、スピットを追ってるライトニング二機。》
《こちらユベール伍長、了解!》
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