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機体を誘導路から滑走路に移動させる。アンダースン中尉は素早く、発進の手順を踏む。
「計器類はよし、フラップ、エルロンは動くな…」
そして最後に。
《こちらアンダースン中尉、
迎撃任務のため、発進許可を願います!》
《こちらサクヤ軍曹、
以下同文、発進許可を願います!》
《こちらユベール伍長、
発進許可を!》
《こちらフランカ上等兵、
準備よし、発進許可を下さい!》
隊員の元気な無線(こえ)のすぐ後に基地管制官からの通信が入る。
《こちらウエワク基地管制官、
アンダースン隊の発進を許可します。どうぞ!!》
一番先頭のアンダースン中尉は愛機のブレーキを外し、滑走路を走りだした。
《タウ・アンダースン中尉、
行きまーす!》
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