上陸阻止

18/22

387人が本棚に入れています
本棚に追加
/807ページ
  「まずは駆逐艦!」 アンダースン中尉が叫ぶ。外環の駆逐艦を抜けたのだ。 次は巡洋艦をかわすだけ。 ここで敵も気が付いたのだろう、駆逐艦と巡洋艦から多数の機銃が一斉に射撃を開始した。 「うおおぉおぉ!?」 一気に海面が機銃弾で泡立ち、海中に沈んでいく。 中には角度がよいのか、海面を跳ねて飛び上がる弾もある。 しかしながらアンダースン中尉とサクヤ軍曹の隼には当たらなかった。 ーこれは誰も知らないがー タワラ海軍の高射砲や対空機銃の射撃用計算機は、時速400キロで飛来する航空機で設定されている。 足の遅い爆撃機や攻撃機ならば撃墜出来ただろうが、アンダースン中尉らの隼は500キロ以上も速度が出る。 そのため速度が100キロも早く、照準を合わせても弾がアンダースン中尉らに当たらないのだ。
/807ページ

最初のコメントを投稿しよう!

387人が本棚に入れています
本棚に追加