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アンダースン中尉の叫ぶが、間に合わなかった。
先頭のリベレーターが滑走路の上空に到達し、爆弾倉を開けた。
《あっ、逃げてェ!!》
フランカ上等兵の悲痛な叫び声が無線越しに聞こえる。アンダースン中尉が滑走路を見て、言葉を失った。
リベレーターが滑走路を爆撃し始めたのだ。そのさなか、一機の隼が離陸し始めた所であった。
隼は浮き上がったが次の瞬間、リベレーターが爆撃しながら隼を追い抜き、隼の下で爆弾が炸裂した。
そして爆風で機体がひっくり返り…
操縦席が潰れた…
《あぁ…なんで…》
フランカ上等兵の泣きそうな声を聞きながら、アンダースン中尉は何かが切れる音が聞こえた。
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