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そんなフェルト二等兵の叫びを無視するように、ファルコンはマチキ機の主翼を撃ち抜く。
《こちらマチキ、被弾した!
離脱す…ウワアアァアァッ!?》
多数の被弾で主翼が耐えきれず、マチキ機の主翼が折れた。
そのまま森に墜落、爆発炎上した。
「あぁ…」
副操縦士が情けない声を上げる。
「見るな!前を見ろ!!
爆撃目標までもう少しだ!」
エフゾーネ大尉が怒鳴る。
彼ら…
第三中隊の爆撃目標は基地施設の破壊で、エフゾーネ大尉機を先頭に突き進む。
(どうやらあのファルコンは、どっか行ったのか…)
エフゾーネ大尉は安堵しながら爆撃手の指示に従い、高度を1000メートルまで下げた。
爆撃の命中精度を高めるためだ。
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