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しかし、反転するまでに敵爆撃機との距離があいてしまう。
そこで、アンダースン中尉は最後の補助ロケットを使った。
それに続くようにサクヤ軍曹、フランカ上等兵も残りの補助ロケットを吹かす。
三機の飛燕はありえない速度で敵爆撃機に追いすがる。
《撃て!撃ち落とせェー!!》
敵爆撃機も必死に反撃するが、フランカ上等兵の攻撃が原因らしく、胴体上下の機銃座は沈黙し、尾翼の機銃座しか発砲してこない。
そんな状態の敵爆撃機にアンダースン中尉達は、射撃を集中させた。
おびただしい数の機関砲弾を撃ち込まれ、敵爆撃機は空中で分解する。
その瞬間、アンダースン中尉は、飛び散る破片の中に大型の爆弾を見たような気がした。
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