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すぐに損傷した機体は駐機場や格納庫に誘導され、
機体の修理が始まった。
修理可能な機体は修理し、修理不可能な機体は分解され、部品取り用になった。
そして搭乗員達は戦果や被害を報告書に書き始めた。
書き終えた報告書はすぐに集められ集計され、各部隊長に配られる。
アンダースン中尉はそれを見ていたのだ。
しかしながら戦果は曖昧、被害だけが正確だとやる気も失せるものだ。
「まぁ…しょうがないさ…
一隻に三機が攻撃して沈める。それを三機がそれぞれの報告して撃沈が三隻になると…。」
「なるほど…
戦果の重複を防ぐためと…。」
アンダースン中尉の説明にサクヤ軍曹が頷く。
「…何か湿っぽくなったな…
すまん、コーヒーでも奢るよ。」
アンダースン中尉はすまなそうな顔でサクヤ軍曹に謝り、コーヒーを炒れ始めた。
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