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この時代に自販機などの便利な物はない。
そのため、コーヒー豆を自腹で買って自分で煎れなければならなかった。
アンダースン中尉はコーヒー豆を砕き、袋に入れてお湯を注ぐ。
すぐにコーヒーの独特な香りが漂ってきた。
「ふぅ…いい香りですね。」
目を細め、コーヒーの香りを味わうサクヤ軍曹。それを満足そうな顔でアンダースン中尉が見る。
「だろ?
いい豆を買ったんだよ。」
「へぇ…」
「ほれ、
砂糖と牛乳無しだが…」
アンダースン中尉がコーヒーを渡す。サクヤ軍曹が受け取り、ちびちび飲む。
「何だよ猫舌か?」
「はい…」
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