序章

2/16
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
「ま…魔王様ー!!!」 けたたましい怒声や金属がぶつかり合う音が響きあう中、魔王を呼ぶ甲高い声。 声に続いてドタドタという足音が戦場に響く。 「なんじゃウルサイのォ…」 「ままま魔王様…アルゼア軍も壊滅しました!!もう絶望的です!!!」 甲高い声の主は魔王の元へ来るやら、いきなり頭を床につけ、その状態でその甲高い声で報告をした。 甲高い声の主の目の前で脚を組み、溜め息をつく魔王は、報告を聞くや否やスッと立ち上がった。 「しょーがない…ワシが出よう。アデノイドよ!ワシの鎧を持ってまいれ」 魔王はその甲高い声の主、アデノイドに向かって命令を下した。アデノイドは直ぐさま何処かへ走り去って行った。  
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!