序章

3/16
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
数分後、アデノイドが自分の何倍もの大きさの、武装された漆黒の鎧を背負って戻ってきた。 魔王はアデノイドの姿を見るや否や、 「遅い!!!!」 と一喝した。 アデノイドはハァハァと息を吐きながら魔王に鎧を渡した。 「も…申し訳ございません」 魔王は直ぐさま鎧を身に纏うと何処から出したのか身の丈ほどもある漆黒の大剣を背に担いだ。アデノイドもいつの間にか魔法使いのような格好から鎧に着替えていた。 「アデノイド。出陣じゃ」 「ハッ!!」 魔王とアデノイドは今居る本陣から歩を進めた。 そして本陣に待機していた大群を連れ、魔王は進軍する。 日本絵巻に登場するような竜に乗り、大群を引き連れる魔王は本陣の周りで戦っていた天使達を次々薙ぎ倒し、敵対中の天使、人間の連合軍の本陣まで歩を進めた。  
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!