17人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
赤色の多少長い髪にバンダナをつけたアレンと、
鋭い眼光で、漆黒の鎧を身に纏ったゼロ。
先に動き出したのはアレンだった。アレンは銃を取り出し、銃口をゼロに向けた。
ゼロはそれに反応したのか大剣を前に突き出した。
アレンは次々と発砲する。
ゼロの身体に弾が次々めり込む。傷から青い血が流れるが、ゼロは顔色一つ変えず笑い続ける。
「くそぉおおおぉおぉ!」
アレンの悲痛な叫びが、更にゼロを奮い起たせる。
その戦いを見つめるアデノイドは、腕を組み薄ら笑いをしている。
「アレンよ…魔王様には、そこらに売っている銃など無意味だぞ。魔王様は世界最強なのだからな……フフフフ」
アデノイドの不気味な笑い声はゼロとアレンの戦闘音により掻き消されていく…。
しかし、戦いはアデノイドが想像していた以上に直ぐにかたがついた。
最初のコメントを投稿しよう!