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やはり立っていたのは魔王ゼロだった。
魔王の足元に倒れるアレン。
「く…そっ…」
アレンは髪と同じ色の液体を体中から流しながら息絶えた。
魔王は大剣を鞘に戻すと高笑いをしながら本陣の入り口に吸い込まれるように入っていった。
アデノイドは慌てて魔王の後を追った。
アデノイドがやっとの事で追いつくと、アデノイドは愕然とした。魔王の周りには……
本陣の中心部分、大広間には大天使を始めとする天使、人間が魔王を取り囲んでいた。
しかも魔王、アデノイドの弱点である【光】を放つ武器一式を天使達が装備している。
息を切らすアデノイドは冷や汗を拭いながら、
「いくら魔王様でもこの数、さらに【光】を前にしての戦いは無理だ……」と呟いた。
「やるのじゃ!!!」
大天使の怒声と共に天使達が一斉に魔王に向かってゆく。
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