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絶対!
絶対絶対絶対!!
しゅ・く・じょになってやるんだから!!!!
今は昼休みの時間。
あたしは朝の分と昼の分でコッペパンのピーナッツとジャムバターを豪快にほうばる。
「…あんた『淑女』目指すんならゆっくり食べなさい。こぼさず綺麗に食べなさい。髪の毛にパンを食べさせないで。そしてコッペパンは一個にしときなさい。」
流石あたし。
『食う』という動作だけで雫に4つも注意を受けた。
「かみのけ?」
「パンがついてるってこと。パンをつけるなんてあまりないわよ」
とりながら、尚且つ半ば呆れながらあたしの髪についたパンをとる。
雫も実は近くで見ると結構なショートカット美人で、仕草が綺麗で、あたしの憧れ。
いつも勿体無いと思う。
だって面倒くさがりってことを抜けば、きっと完璧な女性だろうから。
…本人は美人という自覚がない上に恋愛に興味がないのだけど。
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