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極大にまで膨れ上がった力を気合いの叫びと共に開放する。
「マスタァァァァ!!!スパァァァークゥ!!!」
刹那、一瞬の静寂の中、閃光が走る。
次いで、世界が崩壊したのではないかと思う程の轟音。
「うわっ!っととと!」
手加減無用の本気の一撃。久しく出していなかったことと、不安定な箒に乗っていたせいで、あまりの衝撃に放った本人も危うくバランスを崩しかけた。
箒から放り投げられそうになる寸前で、何とか体勢を立て直して後ろを振り返る。
後ろにあった森は、怪獣でも通ったかのように遥か向こうまで一直線に消し飛んでいた。
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