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しかし、この手の術は繊細で、物理的な物にはともかく、魔術的な衝撃に極端に弱い。
簡単に説明すると、先の一撃の余波が原因で箒の術式が一部破損、制御ができなくなってしまったのだ。
普段は豪胆と言われる彼女もこの事態には焦った。
(やばい、やばいぞこれは)
いっその事飛び下りてしまうか、と考える。
高さはそれほどでもないが、この速度で飛び下りれば軽い怪我などでは済まない事は容易に予測できた。
こんなデメリットばかりの行動に踏み切る程、彼女は愚かでも馬鹿でもない。
これといった打開策も浮かばす、幻想郷の空を縦横無尽に駆け巡る。
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