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こんな事で軽い優越感を持つなんて、案外あたしにも可愛いところがあるらしい。
しばらくクリームの音に体を揺らしていたけど、気が付くとまたカクテルを飲み干してしまっていた。
もう少しクリームの音を聞きながら飲みたい気もするけど、何でも少し足りないくらいがちょうどいい。
まだDJブースにいるクリームに軽く挨拶をして、クラブを後にした。
外はとても静かで、まだ少し寒いくらいの夜風が、火照った肌に心地良い。
気分良くタクシー乗り場まで歩きながら、あたしはクリームの事を思い返していた。
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