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元々、あまりメールや電話が好きじゃない性格のあたしからしてみれば、正直、相当面倒だ。
それでもメールを返すのは、もちろん、彼の事を知る楽しみの方が明らかに大きいからに決まってる。
何気ないメールのやり取りを始めてからすぐに、あたし達は二人きりで会う様になった。
日本語が不自由なクリームと英語が不自由なあたしとでは、言葉や気持ちの微妙なニュアンスを全て伝えきる事は出来ない。
だけど、最低限のコミュニケーションを取るのには不自由しなかった。
実際、あたし達の唇が会話以外で使われる様になるまでに、多くの時間は必要無かった。
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