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二人の距離を縮めるのには、言葉を使わない方が効果的だ。
絡み合う視線や触れた皮膚の温度、呼吸の変化が饒舌に全てを伝えてくれる。
「Do you want me?」
吐息に乗せて尋ねるあたしに、クリームはそっとキスをする。
甘い笑顔が切なく歪むのも魅力的だな、なんて覗き見る余裕は、その唇に奪われてしまう。
言葉を使わないあたし達の会話は、一番シンプルな欲求を伝え合っていて、それはどんな単語よりも意味がある様に思えた。
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