【R&B Floor -Cream-】

2/19
前へ
/78ページ
次へ
「おー、お疲れ! 何にする?」 「ブルドッグ!」  ラウンジのバーカウンターで、いつものカクテルを頼んだ。  タバコが吸えない代わりに、あたしの手からはカクテルが離せない。  口寂しさを紛らす為に、ついハイペースで飲んでしまう。  それでも、ここで飲むお酒で酔い潰れた記憶は無いから不思議だ。  夜は静かな商店街の一角にあるクラブ。  ドアを開けると、外とは一転した賑やかな雰囲気があたしを迎えてくれる。  少し前から、ほとんどの週末をここで過ごしている。  お酒と音楽があれば、独りでも寂しくならずにすむからだ。  
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加