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「おー、お疲れ! 何にする?」
「ブルドッグ!」
ラウンジのバーカウンターで、いつものカクテルを頼んだ。
タバコが吸えない代わりに、あたしの手からはカクテルが離せない。
口寂しさを紛らす為に、ついハイペースで飲んでしまう。
それでも、ここで飲むお酒で酔い潰れた記憶は無いから不思議だ。
夜は静かな商店街の一角にあるクラブ。
ドアを開けると、外とは一転した賑やかな雰囲気があたしを迎えてくれる。
少し前から、ほとんどの週末をここで過ごしている。
お酒と音楽があれば、独りでも寂しくならずにすむからだ。
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