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ここにいるって事は、あの男の子も今夜のDJかスタッフなんだろうけど、あたしの記憶には無い顔だった。
「ねぇ、あの男の子、誰?」
カウンターの中にいたスタッフをつかまえた。
ラウンジの中心にあるバーから客観的にパーティーを見ている彼らに聞けば、その夜の事は大体分かる。
「今夜のDJらしいよ。最近日本に来たばっかりだって。アイツ、今日はずっと女の子達に口説かれてるんじゃない?」
へぇ、とスタッフの言葉に相づちを打って、また彼に視線を戻した。
少しクセのある柔らかそうな金髪に青い瞳の彼は、確かに興味を引く良い顔をしている。
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