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リビングの扉を開けると、肉の良い香りが漂ってきて痛みなんかすぐに消えた。わくわくしながらテーブルに座る。
すぐに翔梧が大きな皿を運んできた。皿から大量の湯気が出ているのを見て余計にお腹が空く。
「うわぁ~おいしそ~!!」
「今日はハンバーグやで。」
ぱっと見ですでにそこらのファミレスに圧勝しているほど素晴らしい見栄え。きっと味はそれ以上なのだろう。
「さすが我が弟よ~」
「……キモい…」
今…なんと?
「あっ…なんでもないよ。」
翔梧が少し慌て言い直すがすでに遅い。
「…思いっきり聞こえたんやけど。」
「は、早く食べようや~!!」
翔梧は焦って箸を手にとろうとするが、床に落としてしまう。それをまた慌てて拾おうとする翔梧の姿を見て思わず笑ってしまう。
「まあ今回はこのハンバーグに免じて許す。」
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