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現在最寄り駅から電車が発車する時刻まであと10分。この電車に乗らなければほぼ遅刻が確定する。
「大輝、昨日はお疲れ様。」
「今はそれどころじゃねえぇぇぇっ!!っつーか電話切るぞおぉぉぉっ!!」
「ちょっと待っ…」ブツッ
ツーッ、ツーッ、ツーッ…
もう少し電話長引かせたかったけど、大輝をからかってスッキリしたしぼちぼち駅へ行くとするか…
俺は鞄を背負い、階段を下りてまだ台所で朝食の片付けをしているかーちゃんに軽く行ってきます、と言って家を出た。
俺の家は駅から3分ほど歩いたところにある2階建てのよく見る形の一軒家や。ちなみに大輝の家族は俺の家に一番近いマンションの1階に住んでいる。
途中で携帯で時間を確認すると、電車まであと7分。余裕やな。
口笛を吹きながら駅までのんびりと歩いていった。
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